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『スキップとローファー』は、地方から上京した岩倉美津未の高校生活を描く青春漫画です。
「みつみちゃん」は勉強はできるものの、過疎地育ちで同世代とのコミュニケーション経験が乏しく、天然な性格も相まって都会の高校生活に戸惑います。
しかし、彼女のまっすぐでまっしろな存在感が、知らず知らずのうちにクラスメイトたちをハッピーにしていきます。
純粋な主人公を中心に、温かな人間関係の機微を丁寧に描いた作品です。
『月刊アフタヌーン』（講談社）にて、2018年10月号から連載されている。2024年5月時点で累計部数は300万部を突破している。
マンガ大賞2020の第3位に選出された。
2023年5月には第47回講談社漫画賞総合部門を受賞した。
『スキップとローファー』のあらすじと概要
『スキップとローファー』のあらすじ
岩倉美津未は、石川県の過疎地から東京の進学校・つばめ西高校へ入学した真っ直ぐな性格の少女です。
完璧な人生設計を持っていた美津未でしたが、入学式当日に道に迷い、通勤ラッシュに巻き込まれて人酔いしてしまいます。
そんな彼女を助けたのが、同じ学校の制服を着たスマートな少年・志摩聡介でした。
入学式では遅刻したにもかかわらず新入生代表のあいさつをし、終わった瞬間に嘔吐してしまったことで全校生徒に名前が知れ渡ってしまいます。さらに、喜怒哀楽の表現が苦手な美津未は、クラスで浮いた存在になってしまいます。
しかし、志摩のサポートもあり、少しずつ美津未の周囲には人が集まり始めます。
江頭ミカは当初、志摩と友達になるために美津未を利用しようとしていましたが、美津未のまっすぐな人柄に触れ、次第に和解していきます。
美津未は、志摩や村重結月、久留米誠といった友人たちと親睦を深めながら、充実した日々を送るようになります。
クラス対抗の球技大会や期末考査など、様々な出来事を通じて成長していく美津未の姿が描かれています。
主要キャラクター
- 岩倉美津未：主人公。石川県の過疎地から上京してきた高校1年生。将来は官僚になることを目指している。
- 志摩聡介：美津未のクラスメイト。女子の視線を集める人気者。。
- 江頭ミカ：美津未のクラスメイト。当初は志摩に近づくために美津未を利用しようとしたが、次第に和解する。
- 村重結月：美津未と同じクラスの1年生。学園でも有名な美人で、大人びた雰囲気を漂わせている。
- 久留米誠：美津未の友人の一人。
- 兼近：美津未を応援する人物。
『スキップとローファー』の感想とレビュー
『スキップとローファー』面白いと評判のポイントとは？
- 主人公の岩倉美津未の純粋無垢な人柄が、周囲の人々に良い影響を与えている点。
- 青春群像劇として、過剰なドラマを避けつつも魅力的な物語展開がなされている。
- 嫌な人として描かれた人物にも裏のストーリーがあり、救済される点。
- 丁寧な心理描写と話の広げ方が上手く、多くの人が共感できる要素が含まれている。
『スキップとローファー』のレビュー
2020/12/28 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
人間関係の些細な気まずさや優しさ
人と人との「わからなさ」。さりげない感情や瞬間をさりげなく描いてて
心の機微というものをこうも繊細に表現できるのがすごい。
特にカースト上位系女子の江頭さんが、最初意地悪で嫌な奴だと思っていたのにすごく共感して、憎めない素敵キャラになってしまった。むしろこの子が主人公なんじゃないだろうか、と思うくらい。2022/03/23 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
まじで 全てのお年頃女子に読んでほしい内容だった。
女子中高生必修の教科書に載せていいレベル。
めっっちゃ大切なことが書いてある。作者は人生何回目かの現役女子高生なの？？？笑2023/9/8 ⭐️⭐️⭐️⭐️
今までのこういった作品て、コミュニティへの参入って、溶け込めなかったり、いじめだったりとネガにいきがちだけど。
違った！いや何これ、ほのぼのでもないし、ギャグでもないし。ギャップを笑い者にもしていない。
すっげー居心地の良い漫画。
